初回の請求では、合意した内容と請求書の内容を照らし合わせてから送ります。この記事では、取引先への確認、送信前チェック、送付メール、入金管理の順に進めます。例はすべて架空です。税率・登録番号・源泉徴収などの個別判断は含みません。
1. 書き始める前に、取引先へ確認する
- 正式な宛名、担当部署、送付先
- 請求書の提出期限、締め日、確認済みの支払期日
- 指定書式、発注番号、管理番号の有無
- PDFメール添付などの提出方法
- 合意した金額と、追加作業・修正の精算内容
確認文例:「請求書を作成するため、正式な宛名、送付先、提出期限、発注番号などの指定をお知らせください。金額・支払期日は合意済みの条件で作成します」
相手の締め日だけで、支払期日を一方的に変更しないでください。支払条件が合意内容と異なる場合は確認します。
2. 作業名は、合意内容と照合できる形にする
「制作費一式」だけでは、複数案件のどれか分かりにくくなります。対象期間、成果物、数量、見積・発注番号を、合意内容に合わせて記載します。
記入例(架空):2026年9月分 バナー制作3点/見積番号 Q-2026-009
請求書で新しい料金を足す前に、その追加分が相手と合意済みか確認してください。未合意の費用を請求書だけで確定させないようにします。
3. 送信前チェックリスト
- 宛名と送付先が正しい
- 発行日、請求番号、対象期間が確認できる
- 作業内容・数量・単価が合意内容と一致している
- 税率・税額・合計額・必要な個別条件を確認した
- 支払期日と支払方法が合意内容と一致している
- 振込先の銀行名・支店・口座種別・番号・名義に誤りがない
- 指定の発注番号などが記載されている
- PDFを開き、文字切れ・改ページ・金額を確認した
- 添付ファイルが今回の請求書で、別の取引先の書類が混ざっていない
- 請求書と送信履歴の保存先が決まっている
4. 登録番号など、制度に関わる欄は別に確認する
一般の請求書と、適格請求書(インボイス)の要件を混同しないでください。適格請求書には、発行事業者の氏名・名称と登録番号、取引日、取引内容(軽減税率対象品目の場合はその旨)、税率ごとに合計した税込または税抜の対価の額と適用税率、税率ごとの消費税額等、交付を受ける事業者の氏名・名称などの記載事項があります。
登録番号がない場合、架空の番号を入力しないでください。登録の要否、税率、源泉徴収などはこのチェックリストだけで決めず、国税庁の記載事項と制度の説明、必要な専門家の確認を利用してください。
5. PDFを送るときのメール例
[取引先名]
[担当者名]様
お世話になっております。[氏名・屋号]です。
[案件名・対象期間]の請求書を添付いたします。
請求番号:[番号]
請求金額:[請求書の合計金額]
支払期日:[合意済みの日付]
添付ファイル:[ファイル名]
内容や送付形式に確認事項がございましたら、お知らせください。
よろしくお願いいたします。
[署名]
送信前に、本文の金額・期日が添付PDFと一致するか確認します。ツールから送信する場合も、取引先に届く文面と添付をプレビューで確認してください。
6. 送ったあとに残す記録
請求書PDFだけでなく、請求の根拠となる合意内容、送信履歴、入金確認を案件ごとにまとめます。
管理メモの例:請求番号/取引先/対象案件/請求額/送付日/支払期日/入金確認日/状況/保存先
状況は「未送付」「送付済み」「確認中」「入金確認済み」など、自分が区別できる表記にそろえます。支払期日を過ぎても入金を確認できない場合は、請求番号・送付日・金額・期日を見返し、行き違いや送付不備がないか確かめてから連絡します。
この一覧は実務上の管理メモです。電子取引データの保存要件や税務上の記録を満たすかは、国税庁の電子帳簿保存法の情報で別に確認してください。
次回の請求を楽にする
初回の宛名・送付先・必要番号を、次回も使える取引先メモに残します。毎月の請求や入金確認が増えたら、必要な機能を決める7項目でツールに任せたい作業を整理してください。

